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■ 水を冷やすと、どうして氷になるの?
水はとってもふしぎなものです。音をたてて流れているかと思えば、かたい氷になったり、あつい湯気になったり、姿を変えていきます。これは水だけじゃなくて、他のいろいろなものも液体、固体、気体の3つに変身します。この変化は、温度の変化で起こります。
さて、水が凍る理由です。水は、水の分子(ぶんし)という小さな粒からできています。この分子はとても小さく、顕微鏡(けんびきょう)でも見えません。ふつうは自由に動きまわっていますが、温度が低くなるにつれ動きがにぶり、0℃より低くなると、くっついて動かなくなり、氷になるのです。
■ じゃあ、氷を温めると、どうしてとけるの?
水の分子は0℃をさかいに、動いたり、くっついて動かなくなったりすることは分かったかな?ということは、それまで氷となって、しっかりくっついていた水の分子は、0℃より高い温度の空気や水にふれると、またあちこち自由に動き始め、やがて水へと変化していくというわけです。
■ 氷はどうして水に浮くの?
こんな実験をしたことがありますか?まずはカップ1杯の水を冷凍庫に入れて、凍らせてみます。水は凍ってカップからもり上がり、体積(たいせき)が増えていることがわかります。
そこで、水の時と同じ量の氷の重さを計るためには、もり上がった分だけ氷を切り取らなければなりません。切り取ってしまうと、その切り取った分だけ当然軽くなります。このように同じ体積の水と氷をくらべると、氷は水より軽いことがわかります。そのため、氷は水に浮かぶというわけです。
■ 冷凍庫から出したばかりの氷にさわると、どうして指がくっつくの?
冷凍庫の中は、ふつう-10℃以下に冷やされています。氷もほぼ同じ温度で凍っています。そんな氷に指でさわると、体の温度で氷の表面が少しとけ、瞬間的に水になります。しかし、氷がとても冷たいために、とけた水もまたすぐに凍ってしまうのです。このとき氷が接着剤(せっちゃくざい)のはたらきをして、指がくっついてしまうというわけです。
■ 冷凍庫でつくった氷の中はどうして白いの?
水にはほんのちょっとですが、空気がとけています。冷凍庫に水を入れて凍らせると、水は外側から内側に向かって凍っていきます。そのとき外側の水に含まれていた空気は、内側に向かって押し込まれていきます。この内側に集まった空気の泡が、氷を白くしているのです。
ですから、空気がほとんどとけていない水(湯冷ましの水)を使って氷をつくると、透明に近い氷ができるというわけです。