昭和9年、北上川の支流米内川に水源を求めて、給水人口5万人、一日最大給水量6300立方メートルで始まった盛岡の水道事業。
井戸汲みの重労働から解放され、それまで飲料水をはじめとしたすべての水を井戸水や湧水に頼ってきた市民の感動は、どんなものだったでしょう。それから60有余年の歳月が流れ、現在では、市内のほとんどの地域で水道が使えるようになっています。安全でおいしい水に恵まれ、生活が便利になればなるほど水道は空気と同じように、その存在が当たり前のものとなってきています。 一方、文明のもたらした便利さの中にあって、水を取り巻く環境が地球規模で大きく変化するのではないかとの懸念もあります。
こうした環境の変化に対しても、水道事業は安全でおいしい水道水供給の使命を担っています。水道水のおいしさと安全性は、良好な水源環境とその原水を磨く水道技術の両輪で保っていかなければなりません。 こうした観点から盛岡の水源地域の美しい自然と浄水場の代表的な景観を『もりおか水道八景』として選定いたしました。