こら、シンくん。汚(よご)れたお皿はちゃんといらない紙でふいてから洗わないとダメよ。環境にやさしくね。

わかってるよ～。

でも、環境と言ったって、流した水がどうなっているかなんてわからないし、お母さんは気にしすぎだと思うな・・・。

下水道あいちゃん、はじめまして。

今ね、お母さんとお皿を洗っていたんだ。それでね「ふいてから洗いなさい」って怒られちゃったとこ。

あら。お母さん、グレイト！とても素晴らしいわ！

え～？だって流した水はどこかへ行っちゃうから、そんなに気にしなくても良いと思うよ。

じゃあシンくん、お皿を洗って流した水やトイレの水はどこへ行くか知ってる？

う～ん・・・。気にしたこと無かったけど、そのままどこかへ流れていくのかな？

そのままだと汚(きたな)いけれど、もしかして川とか？

お母さんさすが！正解よ☆

え～っ！？川って、北上川とか？

みんなで汚(よご)れた水を流したら、川がくさくなっちゃうよ！

あら、でもさっき川の近くを通ったけど、川はとてもきれいだったわ。

実はね、それにはヒミツがあるの。

汚(よご)れた水は、川が汚(よご)れるのを防(ふせ)ぐために、いったん県の施設(しせつ)「都南(となん)浄化(じょうか)センター」できれいにしてから川へ放流(ほうりゅう)しているのよ。地域によっては、農業(のうぎょう)集落(しゅうらく)排水(はいすい)施設(しせつ)や浄化槽(じょうかそう)で処理(しょり)されているところもあるわ。

へぇ～。そうだったんだ。ぼくたちが使った後、ちゃんときれいにしてから川へ流しているんだね。

下水道は、汚れた水をきれいにして、私たちの快適(かいてき)なくらしや自然環境を守る大切な役割をはたしているのよ。