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■有収水量と給水人口の推移
現在、全国的な問題のひとつとして、人口減少があげられています。盛岡市も例外ではなく、将来的に人口が減少していくことが予想されています。
水道事業にとっても、人口減少は大きな問題です。水道分野では、水道水を使用している人の数を「給水人口」、皆さんが使用する水量を「有収水量(ゆうしゅうすいりょう)」と呼んでいます。ここではこの2つに関して紹介します。
まず、「給水人口」とは、水道水を使用している人の数のことを指します。現在は井戸水だけで生活している方は少なくなり、ほぼ市の人口に近い数値となっています(水道普及率97.9%(平成26年度末))。
また、「有収水量」とは、浄水場でつくられた水道水のうち、水道料金の対象になった分の水量を指します(漏水や、消防で使われる水などは水道料金の対象になりません)。厳密に言えばこの通りですが、おおよそ「使用した水の量」と考えてください。
盛岡市の有収水量と給水人口の推移は下のグラフのとおりとなっています。
■人口が増えていたのに、使われた水の量は減っている!?
盛岡市は、平成4年度に都南村と、平成17年度に玉山村と合併し、これに伴って人口が増加しましたが、平成12年度をピークに、「人口は増えたのに、使用された水の量は減っている」状態に変化しました。
理由としては、(1)家庭や企業において節水意識が高まったこと、(2)洗濯機やトイレなどに節水機器が普及したこと、(3)大口使用者(ホテルや大型商業施設など)が井戸水の使用を増やし、その分水道水の使用を減らしたことなどが考えられます。
■水道水が使われないと、水道を維持していく財源が不足する!?
市の人口は、全国的な傾向と同様に、今後減少していく見通しです。そうなると、使用される水量はさらに減ることが予想されます。(平成29年度現在)
水道事業は水道料金から成り立っています。使用される水量が減ると、水道料金収入が減ってしまうため、浄水場や水道管など水道施設の維持管理に使用される財源が不足してしまう恐れがあります。
ライフラインである水道をこれからも維持していくために、人口や有収水量が減少するという前提に立って事業運営にあたることが求められています。