・ 鉛製給水管の概要と補助制度の説明動画(YouTube)(外部リンク)
国が定める水道水の鉛濃度の基準は、生涯にわたり継続して摂取しても、健康に影響を与えないように安全性を十分考慮し、2003年4月1日からWHO(世界保健機構)のガイドライン値と同じ「1リットルあたり0.01ミリグラム以下」と定められています。
盛岡市上下水道局は、安全な水道水をお届けするため、毎月複数の地点で水道水の水質検査を行なっておりますが、全ての項目で水質基準値を満たしていることを確認しています。
しかし、給水装置に鉛製給水管を使用しているご家庭では、朝一番や長時間使用しなかった場合に蛇口から出る最初の水は、わずかですが鉛が溶け出して水質基準値を超えることがあると言われています。
確認のため、鉛製給水管を使用している何世帯かの朝一番の水道水の鉛濃度を調査したところ、一部に水質基準値を超えるものが確認されましたが、長さが約5メートルを超えない鉛製給水管であれば10リットル程度の水を出すことにより、水質基準値よりも下がることがわかりました。
鉛は、水道管の材料として欧米で古くから使用されてきました。わが国でも錆びにくく柔らかい材質のため加工しやすいという特性から、宅地内に引き込まれている給水管に使用されてきました。
平成2年度以降は、鉛製給水管の使用を中止していますが、昭和9年の創設当時から平成元年度までの間に施工された給水装置の一部には、現在でも鉛製給水管が使用されている可能性があります。
■給水装置における鉛製給水管の使用例
※1給水装置は個人の財産です。維持管理は各個人が行うことになります。
※2配水管の分岐箇所から宅地内まで鉛製給水管が使われていることがあります。なかでも水道メーターの周辺(※3)に、鉛製給水管が使われていることがあります。
盛岡市上下水道局は、平成15年度よりお客さま自身が行う布設替え工事に補助制度を設けています。
■補助制度
配水管の分岐箇所から宅地内メーターまでにある鉛製給水管の布設替え工事により新設した給水管に対し、一定の要件を満たす場合に、布設替え工事の内容に応じて、工事費用の一部を補助する制度です。補助限度額は40万円です。詳しくはパンフレットをご覧ください。
※令和2年4月1日より制度の一部が改正されました。
※パンフレットをご覧になるには、AdobeReaderが必要です。右のアイコンをクリックしてダウンロードしてください。(無償)
■水道水を安心してご利用いただくために
給水装置に鉛製給水管を使用しているご家庭では、朝一番に使う水や旅行などで長期間水道を使わなかった場合は、バケツ1杯程度(約10リットル)を飲み水以外の用途にお使いください。
また、約5メートルを超える鉛製給水管を使用しているご家庭では、新しい水質基準値を超えることもありますので、水を出す量を多めにするか、早めに鉛製給水管の取り替え工事を行なうことをお勧めします。
■鉛の人体への影響は
鉛の人体への摂取は、80パーセント以上が大気や食物によるもので、水道水からの影響は少ないといわれています。人体への影響は摂取量と血中濃度が関係しており、血液中の鉛濃度が高くなると、神経系の障害、頭痛、貧血などの中毒症状を起こすといわれています。しかし、日本人の血液中鉛量は世界で最も低いレベルにあり、一般的な使用では問題がないといわれています。
ご家庭の給水装置に鉛製給水管が使用されているかなど、給水装置に関するお問い合わせは、水栓番号を確認の上、給排水課サービス係 電話:019-623-1411(内線 6132~6134)まで(土曜・日曜日、祝日を除く)。
ファクス:019-623-1410、E-Mail:kyuuhaisui@city.morioka.iwate.jpでも問い合わせに応じています。