水道にはね、口径(こうけい)というのがあって、水道の使い方によって13ｍｍや20ｍｍに決まっているんだって。ソトくん知ってた？

へぇ。知らなかったよ。シンくんって水道に詳しいんだ。

ぼく、☆☆市から引っ越してきたんだけど、盛岡市の方が水道料金が高いって、かあさんが言っていたんだ。水道料金ってどこでも一緒じゃないんだね。シンくん、どうしてか知ってる？

えっ・・・。水道って、どこでも同じ料金じゃないの？ぼく盛岡の水道しか知らないよ。

あっ！水道ぼうや。助かったよ～。教えて欲しいことがあるんだ。

シンくん、そのじゃ口から出てきた青い妖精は知り合いなの？

そうなんだ。前からよく水道のことを教えてもらっているんだよ。水道について、とっても詳しいんだ。

へぇ。だったら、水道料金って地域によって違いがあるのかを教えてほしいな。

ぼくが前に住んでいた所と盛岡市とでは、水道料金に差があるみたいなんだ。

じゃあ、今回は水道料金が地域によって差がある理由についてお勉強しようか♪

水道料金が高くなる理由はいくつかあるんだけど、君たちはわかるかな？

まず、水道水の元になる川の水がきれいか汚いかがあるかな。川の水がきれいだと、水道水にするのに手間がかからないけど、汚かったら、飲める水にするのが大変だ。

ソトくん正解！水をきれいにするためには、薬品費(やくひんひ)や浄水(じょうすい)施設(しせつ)を維持するお金がかかるからね。他には何かあるかな？

人口が多いか少ないか、とかかな？

ぼくが住んでいた所は盛岡市より人口が多かったからね。

う～ん。半分正解！人口というより、人口(じんこう)密度(みつど)といった方が良いかな。

家が密集(みっしゅう)しているところだと、少ない管や水道施設で多くの人に水を届けることができるけれど、給水するまでの家が遠かったり、家がまばらだと、それぞれの家に水を届けるためにより多くの管や水道施設が必要になるんだ。管や施設をつくったり維持するための費用がかかるから、人口密度が低くて家がまばらな地域のほうが水道料金が高くなるのさ。

他に何かあるかな？シンくんはどう？前に一緒に勉強したことを思い出してみて。

え～!? 前に勉強したこと・・・。あ！浄水場と家の距離！

シンくん大正解！よく覚えていたね。これは第1回でお勉強した内容かな。

浄水場と家までの距離が遠いと、さっきの人口密度と同じく水を届けるための管やポンプ施設がたくさん必要になるよね。だから料金が高くなるんだ。

これは、水源と浄水場との間の距離も同じで、水源から浄水場までの距離が遠い場合も料金が高くなるんだよ。

じゃあさ、高低(こうてい)差(さ)はどう？浄水場が低い位置にあると、家まで届けるのに水を押し上げる必要があるよね。

ソトくん、さすが！浄水場が高い位置(いち)にあると、自然の力（位置エネルギー）でみんなの家まで水を届けることができるけど、浄水場が低い位置にあると、ポンプで水を押し上げないと水を届けることができないよね。そのポンプをつくったり維持していくために、料金が多くかかってしまうのさ。

ほかにも、古い水道管が多い地域は、更新するための費用がたくさん必要になるから水道料金が高くなるよ。

あとは、何かあるかな？ソトくんが前に住んでいた所と盛岡市の違いを考えてみよう！

そういえば盛岡市は、冬がとても寒いらしいね。最高気温がマイナスになるときがあるって聞いたときはびっくりした。

それだよソトくん!! 温暖な地域と比べて、寒冷地では水道の凍結を防ぐために、配水管を深いところに埋める必要があるんだ。だから深く掘る分経費がかかるから、水道料金にも影響があるんだよ。

そうなんだ。ぼくが前に住んでいた☆☆市は、暖かくて雪もあまり降らないし、平らなところに家が密集していて、丘(おか)の上に浄水場があったから、水道料金が盛岡市と比べると安かったんだね。

水道料金は、地域ごとに地理的な条件や社会的な条件によって決められているんだ。

だから、地域間で差が出てしまうんだよ。今回の疑問(ぎもん)は解決したかな？

うん。早くかあさんに教えてあげなくちゃ！