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■水質基準項目一覧(全51項目:2021年4月1日現在)
■健康に関連する項目(31項目)
項目 | 基準値 | 区分 | 解説 | |
1 | 一般細菌 | 1ミリリットル中の集落数100以下 | 病原生物による汚染の指標 | 一般細菌の多くは無害の雑菌といわれていますが、環境水においては汚染された水ほど多く検出されます。 水道水では、塩素消毒が充分であれば基準値を超える検出はされません。 |
2 | 大腸菌 | 検出されないこと | 病原生物による汚染の指標 | 大腸菌はヒトや温血動物の腸管に常在し、一方で環境中での増殖はまれなため、糞便汚染の指標として用いられています。 水道水など飲料水に大腸菌が存在することは、直ちに対応が必要とされる危険な汚染である可能性を示しています。 |
3 | カドミウム及びその化合物 | カドミウムの量に関して0.003ミリグラム/リットル以下 | 金属類 | カドミウムは蓄電池に使われている金属で、亜鉛中に1%程度含まれるとされ、環境中においてもごく微量存在する元素です。鉱業・工業排水から環境水中に混入する恐れがあります。鉱山排水によるカドミウム汚染を原因としたイタイイタイ病は、公害病として知られています。 |
4 | 水銀及びその化合物 | 水銀の量に関して0.0005ミリグラム/リットル以下 | 金属類 | 一般に無機水銀と有機水銀に分けられ、ここでは両者の合計量の総水銀を対象としています。常温で唯一の液体金属であり、幅広い工業利用がなされていることから、鉱業・工業排水から環境水中に混入する恐れがあります。有機水銀の生物濃縮を原因とした水俣病・新潟水俣病は公害病として知られています。 慢性毒性がきわめて高いことから、厳しい水質基準が設定されています。 |
5 | セレン及びその化合物 | セレンの量に関して0.01ミリグラム/リットル以下 | 金属類 | セレンは光伝導性のある半導体で、幅広い産業利用がなされていることから、鉱山排水や工業排水から環境水中に混入する恐れがあります。 |
6 | 鉛及びその化合物 | 鉛の量に関して0.01ミリグラム/リットル以下 | 金属類 | 鉛は軟らかく加工しやすい金属であるため、昔から水道管として使用されてきましたが、現在は水道メーターの前後等一部に限られて用いられています。近年管路からの溶出が問題視され、盛岡市では鉛管をポリエチレン管等に布設替えをしています。 |
7 | ヒ素及びその化合物 | ヒ素の量に関して0.01ミリグラム/リットル以下 | 金属類 | 毒物として有名なヒ素ですが、自然界では鉱物として広く分布し、地質の影響を受けやすい地下水など、環境水中にもしばしば含まれます。鉱業・工業排水、一部農薬の混入によっても環境水中に混入する恐れがあります。 |
8 | 六価クロム化合物 | 六価クロムの量に関して0.02ミリグラム/リットル以下 | 金属類 | クロムは価数によって毒性が大きく異なり、毒性の強い六価クロムが水質基準項目に設定されています。六価クロムはめっき原料として多用され、鉱業・工業排水として水中に含まれることがあります。 |
9 | 亜硝酸態窒素 | 0.04ミリグラム/リットル以下 | 無機物 | 亜硝酸化合物は、窒素肥料・腐植・家庭排水が化学的作用または微生物の働きにより生じる無機化合物で、環境中には微量ながら広く存在しています。特に乳児が亜硝酸塩を摂取すると、メトヘモグロビン血症(呼吸障害)を引き起こす可能性があります。 |
10 | シアン化合物イオン及び塩化シアン | シアンの量に関して0.01ミリグラム/リットル以下 | 消毒副生成物 無機物 |
シアン化合物は自然中には殆ど存在しませんが、めっきを始めとした化学合成に広く利用されることから、工業排水により環境水中に混入することがあります。また、塩化シアンは塩素消毒副生成物として生じるほか、アンモニア、有機物質と残留塩素との反応によっても生成し、水道水中に含まれることがあります。 |
11 | 硝酸態窒素及び亜硝酸態窒素 | 10ミリグラム/リットル以下 | 無機物 | 硝酸化合物は土壌に含まれ、植物の生育には不可欠な物質です。生活・農業排水、下水の流入により環境水に高濃度混入する恐れがあるほか、自然界では動植物の腐敗産物が流入することで環境水を汚染する場合があります。 硝酸化合物は体内で亜硝酸化合物へ速やかに変化するため、「9 亜硝酸態窒素」にある乳児へのメトヘモグロビン血症対策として、その合計量を水質基準としています。 |
12 | フッ素及びその化合物 | フッ素の量に関して0.8ミリグラム/リットル以下 | 無機物 | 地質や工業排水の混入により環境水中に混入します。ホタル石はフッ化カルシウムが主成分であり、温泉地帯の地下水や河川水に多く含まれる傾向にあります。 フッ素を適量に含んだ水の飲用はむし歯の予防に効果があるといわれていますが、過剰摂取した場合斑状歯の原因となります。 |
13 | ホウ素及びその化合物 | ホウ素の量に関して1.0ミリグラム/リットル以下 | 無機物 | 火山地帯の地下水、温泉水中に含まれるほか、ガラス、製陶工場排水等により環境水中に含まれることがあります。 |
14 | 四塩化炭素 | 0.002ミリグラム/リットル以下 | 有機化学物質 | かつては広く工業利用がされていましたが、毒性と環境負荷が問題となり、現在では工業利用はされておらず、研究等でも使用が抑制されつつあります。 |
15 | 1、4-ジオキサン | 0.05ミリグラム/リットル以下 | 有機化学物質 | 工業排水等から環境中に排出され、水溶性であることから広範囲の地下水汚染を引き起こす物質として近年問題となっている有機化学物質です。 |
16 | シス-1、2-ジクロロエチレン及び トランス-1、2-ジクロロエチレン |
0.04ミリグラム/リットル以下 | 有機化学物質 | 揮発性の有機化学物質で、工場排水等から環境中に排出されることがあります。環境水中に混入した場合でも、大気中へ揮散するほか、生物により分解されると考えられています。 |
17 | ジクロロメタン | 0.02ミリグラム/リットル以下 | 有機化学物質 | 殺虫剤や溶剤として使用される有機化学物質です。水より比重が大きく、土壌に排出された場合には地下深層まで浸透し、長期間残留します。 |
18 | テトラクロロエチレン | 0.01ミリグラム/リットル以下 | 有機化学物質 | ドライクリーニング溶剤等に使用される有機化学物質です。水より比重が大きく、土壌に排出された場合には地下深層まで浸透し、長期間残留します。 地下水中では数か月から数年間にわたって残留することから地下水汚染原因の一つとされています。 |
19 | トリクロロエチレン | 0.01ミリグラム/リットル以下 | 有機化学物質 | 半導体洗浄剤や溶剤として使用される有機化学物質です。テトラクロロエチレンと同様に、土壌に排出された場合には地下深層まで浸透し、長期間残留します。 |
20 | ベンゼン | 0.01ミリグラム/リットル以下 | 有機化学物質 | 引火性・揮発性のある無色液体で、化学合成原料、溶剤として幅広く用いられています。水より比重が小さく、地下水汚染に加えて土壌を広範囲に汚染することが知られています。 |
21 | 塩素酸 | 0.6ミリグラム/リットル以下 | 消毒副生成物 | 浄水処理薬品(次亜塩素酸ナトリウム)の劣化により生じ、水道水中に含まれる物質です。盛岡市では、次亜塩素酸ナトリウムの適正な使用・保管を心がけ、塩素酸の低減化に努めています。 |
22 | クロロ酢酸 | 0.02ミリグラム/リットル以下 | 消毒副生成物 | クロロ酢酸等のハロゲン化酢酸類はハロ酢酸とも呼ばれ、水道水中では水道原水中に含有する有機物と浄水処理薬品が反応して生成する消毒副生成物の一つです。盛岡市では、原水に適した浄水処理を行うことによりハロ酢酸の低減化に努めています。 |
23 | クロロホルム | 0.06ミリグラム/リットル以下 | 消毒副生成物 | 「27 総トリハロメタン」に述べるトリハロメタンの一種です。 クロロホルムは工業・研究分野で幅広く用いられる物質でもあり、これらの混入により水道原水中に含まれる恐れもあります。 |
24 | ジクロロ酢酸 | 0.03ミリグラム/リットル以下 | 消毒副生成物 | 「22 クロロ酢酸」に述べるハロ酢酸の一種です。 |
25 | ジブロモクロロメタン | 0.1ミリグラム/リットル以下 | 消毒副生成物 | 「27 総トリハロメタン」に述べるトリハロメタンの一種です。 |
26 | 臭素酸 | 0.01ミリグラム/リットル以下 | 消毒副生成物 | 浄水処理としてオゾン処理を用いる際に、海水中または土壌中に存在する臭素が原因となり臭素酸が副生成されます。また、海水・地下水の流入等により原水に臭素が高濃度含まれると、通常の浄水処理でも臭素酸が生成されることがあります。 |
27 | 総トリハロメタン | 0.1ミリグラム/リットル以下 | 消毒副生成物 | メタン(CH4)
の水素原子3個が、ハロゲンに置換された有機化学物質の総称です。水道法では、クロロホルム、ブロモジクロロメタン、ジブロモクロロメタン、ブロモホルムの4種の合計を総トリハロメタンとしています。 水道水中のトリハロメタンは、原水中のフミン室(腐植成分)等の有機物と浄水処理薬品が反応して生成する消毒副生成物の一つでもあります。適正な薬品注入、凝集・沈でん-急速ろ過の実施、および粒状活性炭を用いた高度浄水処理により低減化に努めています。 |
28 | トリクロロ酢酸 | 0.03ミリグラム/リットル以下 | 消毒副生成物 | 「22 クロロ酢酸」に述べるハロ酢酸の一種です。 一方で、トリクロロ酢酸は農薬としても利用され、農業排水などから環境水中に混入する恐れがあります。 |
29 | ブロモジクロロメタン | 0.03ミリグラム/リットル以下 | 消毒副生成物 | 「27 総トリハロメタン」に述べるトリハロメタンの一種です。 |
30 | ブロモホルム | 0.09ミリグラム/リットル以下 | 消毒副生成物 | 「27 総トリハロメタン」に述べるトリハロメタンの一種です。 |
31 | ホルムアルデヒド | 0.08ミリグラム/リットル以下 | 消毒副生成物 | 水中の有機物質と浄水処理薬品が反応して生成される消毒副生成物の一つです。 平成24年には、工場施設からのホルムアルデヒド前駆物質の流出により、首都圏の水道で広範囲の取水・給水制限に至ったことから、水源流域のリスク管理がより一層求められています。 |
■水道水が有すべき性状に関連する項目(20項目)
項目 | 基準値 | 区分 | 解説 | |
32 | 亜鉛及びその化合物 | 亜鉛の量に関して1.0ミリグラム/リットル以下 | 色 | 環境水中に微量に含まれる金属で、鉱業・工場排水により原水を汚染する恐れがあるほか、給水管からの溶出により水道水中に混入します。亜鉛が5~8mg/L以上含有する水は収れん味(渋み)を帯び、白濁します。 |
33 | アルミニウム及びその化合物 | アルミニウムの量に関して0.2ミリグラム/リットル以下 | 色 | 地表に最も多く存在する金属で、実用性に優れることから幅広い工業利用がなされています。化合物の硫酸アルミニウム(硫酸ばん土)、ポリ塩化アルミニウム(PAC)は浄水処理における凝集剤として重要な物質であり、浄水処理が適切でない場合に水道水中へ漏えいする場合があります。 不溶性の白色結晶が作りやすいため、水道水中に高濃度混入した場合、白水の原因となります。 |
34 | 鉄及びその化合物 | 鉄の量に関して0.3ミリグラム/リットル以下 | 色 味 |
アルミニウムに次いで、地表に2番目に多く存在する金属で、地質起因、鉱業・工業排水により環境水中に含まれることがあります。水道水中には老朽鋳鉄管の溶出で混入することが多く、水質基準値でもある0.3mg/L以上の濃度になると水に色がつきはじめ、赤水の原因となり臭気や苦味を与えます。 なお、鉄はヒトの必須元素でもあり、成人の1日あたりの必要量は男性で10mg、女性で12mgとされています。 |
35 | 銅及びその化合物 | 銅の量に関して1.0ミリグラム/リットル以下 | 色 味 |
幅広い工業利用がなされている金属で、貨幣、彫刻、農薬等に用いられています。銅イオンを1.0mg/L以上含む水は金属味を帯び、青く着色します。浴槽内の石鹸・油脂と反応して出来る青い残渣は、銅石鹸とも呼ばれます。 なお、銅はヒトの必須元素であり、成人の必要量は1日に約2mgとされています。 |
36 | ナトリウム及びその化合物 | ナトリウムの量に関して200ミリグラム/リットル以下 | 味 | ナトリウムは環境中に広く存在する元素ですが、工場排水・浄水処理薬品のpH調整に由来することもあります。海水には約10,000mg/Lも含まれることから、海岸地帯では海水の原水への混入が問題となることもあります。 ナトリウムイオンは動物の生理機能に重要な役割を果たす必須元素です。ナトリウムと高血圧との関係はよく論じられますが、1日1.6~9.6gの摂取量ではヒトの健康に何ら影響はないといわれています。 |
37 | マンガン及びその化合物 | マンガンの量に関して0.05ミリグラム/リットル以下 | 色 | マンガンはヒトの微量必須元素で、土壌中に広く分布しています。 マンガン処理施設を有していない浄水処理工程の場合、原水中に含まれるマンガンを除去しきれない場合があり、高濃度混入すると黒水の原因となります。 |
38 | 塩化物イオン | 200ミリグラム/リットル以下 | 味 基礎的性状 |
水中にイオンとして溶存している塩素のことであり、環境は常に塩化物イオンを含んでいます。自然要因では、海水、沿岸部の送風塩、温泉水により環境水に混入するほか、下水・し尿処理水並びに生活・工業排水の混入によって過激な濃度増加を示すことから、塩化物イオンは水質汚濁の指標の一つにもなっています。 多量の塩化物イオンは水に味を付け、鉄管等の腐食を促進する傾向があります。 |
39 | カルシウム、マグネシウム等(硬度) | 300ミリグラム/リットル以下 | 味 基礎的性状 |
共にアルカリ土類金属の一つで、環境中に多量に存在します。地質・土壌からの溶出や、海水の混入により環境水中に高濃度含まれます。また、それぞれカル、苦土として農薬でも多く使用されています。 硬度が高すぎる水を経口摂取すると胃腸を害して下痢を起こすことがあり、身体が小さい乳幼児では顕著に症状が現れます。また、硬度の高い水は石鹸や洗剤が泡立ちにくく、洗浄作用も悪くなります。 盛岡市では、おいしく、かつ健康に影響のない軟水(硬度60mg/L以下)または中硬度水(硬度120mg/L以下)の水道水を提供しています。 |
40 | 蒸発残留物 | 500ミリグラム/リットル以下 | 味 基礎的性状 |
水を蒸発乾固したときに残る物質です。水道水の主な蒸発残留物の成分は、カルシウム、マグネシウム、シリカ、ナトリウム、カリウム等の塩類及び有機物です。蒸発残留物を多く含む水は、調理器具、加湿器、ボイラー等へ付着するスケールの原因となりますが、健康影響はほとんど生じません。 |
41 | 陰イオン界面活性剤 | 0.2ミリグラム/リットル以下 | 発泡 | 洗剤の成分であり、生活・工業排水等により環境水に混入し、泡立ちの原因となるほか、汚濁の重要な指標になっています。また、陰イオン界面活性剤に付随するリン酸塩による水源の富栄養化が問題となっていますが、陰イオン界面活性剤自体には毒性はほとんど認められません。 |
42 | ジェオスミン | 0.00001ミリグラム/リットル以下 | におい | ジェオスミンは、湖沼等で富栄養化に伴って発生するかび臭(異臭味)の原因物質です。藍藻類のAnabaena属等により産生されます。その毒性はほとんど認められませんが、ごく微量でも水に異臭を与えるので、厳しい水質基準が定められています。 |
43 | 2-メチルイソボルネオール | 0.00001ミリグラム/リットル以下 | におい | 2-メチルイソボルネオール(2-MIB)は、湖沼等の富栄養化に伴って発生するかび臭(異臭味)の原因物質です。藍藻類のPhormidium属等により産生されます。その毒性はほとんど認められませんが、ごく微量でも水に異臭を与えるので、厳しい水質基準が定められています。 |
44 | 非イオン界面活性剤 | 0.02ミリグラム/リットル以下 | 発泡 | 洗剤の成分であるほか、幅広い工業利用がなされています。陰イオン界面活性剤と同様に生活・工業排水等により環境水に混入し、泡立ちの原因となるほか、汚濁の重要な指標になっています。その毒性は、一般に陰イオン界面活性剤に比べ低く、健康への影響はほとんど生じません。 |
45 | フェノール類 | フェノールの量に換算して0.005ミリグラム/リットル以下 | におい | フェノール類は、幅広い工業利用がなされている有機化学物質で、鉱業排水から環境水中に混入します。原水にフェノール類が含まれている場合、浄水処理過程でクロロフェノール類が生成し水に著しい異臭味を与えるので、厳しい水質基準が示されています。 |
46 | 有機物(TOC) | 3ミリグラム/リットル以下 | 味 | 水中には種々の有機物が含まれており、これらの炭素の総量を全有機炭素 (TOC : Total Organic Carbon)といいます。全有機炭素は、水中に含まれる有機物の指標として、原水の有機汚濁の状況や浄水処理過程における水の処理性評価に利用することができます。 |
47 | pH値 | 5.8以上8.6以下 | 基礎的性状 | pH7は中性、pH7より値が小さくなるほど酸性が強くなり、値が大きくなるほどアルカリ性(塩基性)が強くなります。水道法に基づく水質基準は5.8以上8.6以下であること、また、水質管理目標設定項目としての目標値は7.5程度とされています。水の基本的な指標の一つであり、浄水処理効果、管路の腐食等に関係する重要な因子です。 |
48 | 味 | 異常でないこと | 基礎的性状 | 水の味は、水に溶存する物質の種類・濃度・個人によって感じ方が異なります。異味の原因としては、下水・工場排水等による汚染、生物や細菌類の繁殖、また、海岸地帯では海水の影響を受け微塩味を感じることもあります。異常な味は不快感を与えるので飲用には適しません。 |
49 | 臭気 | 異常でないこと | 基礎的性状 | 水の臭気は水に溶解している種々の物質が原因となっています。水道において問題となる臭気物質は、藻類や放線菌等の生物に起因するかび臭物質、フェノールなどの有機化合物が主です。異常な臭気は不快感を与えるので飲用には適しません。 |
50 | 色度 | 5度以下 | 基礎的性状 | 色度は、水中の黄褐色の程度をいいます。原水のフミン質を浄水処理で除ききれない場合や、給水管からの鉄の溶出等によって水道水が黄褐色に着色することがあります。 |
51 | 濁度 | 2度以下 | 基礎的性状 | 濁度は、水中の濁りの程度をいいます。水道において原水濁度は浄水処理に大きな影響を与え、浄水管理上の指標となるほか、浄水中の濁りは、給・配水施設や管の異常を示すものとして重要な指標となります。水質基準値とは別に、塩素消毒に耐性を持つ病原性原虫クリプトスポリジウム等への対策として、ろ過水濁度を0.1度以下に維持するよう浄水処理に関して運転管理の基準が示されています。 |