盛岡市の公共下水道事業は、昭和28年の菜園排水区における着手が始まりであり、以来、市街化の進展に伴い、順次整備を進めてきました。
現在では、汚水処理人口普及率が96.6パーセントに達しています。(※)
(※)令和4年度現在(公共下水道・農業集落排水・浄化槽合計)
下水道整備の様子(昭和31年頃)
下水道管の平均寿命は、50年といわれています。現在、約1,900キロメートルある下水道管は、設置後50年を超えているのは約5パーセントですが、5年後は約10パーセント、10年後は約15パーセント、20年後は50パーセント以上になる見込みです。
下水道管が古くなり壊れると、次のような影響が出ます。
■ 下水道が使えなくなる
修理するまで、下水道が使えなくなる場合があります。
■ 道路が陥没する
古くなった下水道管が壊れることで、管内に土砂が入り込み、地面に空洞ができることで、道路が陥没する場合があります。
①下水道管にひびが入る |
②土砂が少しずつ下水道管に入り込む |
③地面の空洞が大きくなり、道路が陥没 |
上記のような事態を防止し、安定的に下水を流す機能を確保するために、下水道管の更新が必要となります。道路を掘り返して新しい下水道管を入れ替えるには、多額の費用が必要です。また、道路が通行止めになるなど交通への影響も出ます。
そこで、上下水道局では、既設管の内側に新たな管きょを構築する更生工法により、下水道管の長寿命化を図っています。
この方法は、道路を掘り返す必要が無く、市民の生活に与える影響を抑え、効率よく行うことができます。
①施工前 |
②施工中 |
③施工後 |
将来にわたって、人々の安全を守り、安心で快適な生活を支えるためにも、下水道施設の改築を計画的に推進していきます。